2021/04/22
高校生の時にしたe-スポーツイベント会社についての研究part2 そもそもe-スポーツとは
本論に入る前にeスポーツとは何かを改めて定義したいと思います。そもそもeスポーツはスポーツと呼べるのでしょうか。その点に関して、先行研究として下記の文献を引用したいと思います。後の文は引用文献なので、読まなくても大丈夫です。
eスポーツとはコンピューターゲーム(以下、ゲーム)を用いた競技を指す。日本においてスポーツとは、一般的に“身体活動”を伴う遊戯、競争を指すものとして認識されており、一見すると身体活動を伴っていないかに見えるeスポーツは,スポーツであるか否かの意見が分かれると考えられる。
日本では「eスポーツ」を「従来型のスポーツ」と区別する理由として、スポーツ≒「体育・運動」という意味で理解されているため、スポーツは何にも頼ることなく自らの身体そのものが活動の源となり、自己体力の限界を成すものであるという思想にあると考える。
一方で機械を用いた娯楽が競技スポーツへと発展した経緯にも疑問が生じる。代表的なものは,自動車を用いたモータースポーツであり、それらをスポーツとして認知している状況を鑑みると、日本人のスポーツ≒「体育・運動」の論理では現在のスポーツは説明できない。勿論、市民権を得るという点では時間的な要素も関係している。
そもそも、スポーツの語源でもあるラテン語の「deportare」はフランス語の「気分を転じる、楽しませる、遊ぶ」という意味の「depoter」が「sport」と変化すると説明されていることからゲームやショー、見世物などの多様な意味が存在している。
要約すると、日本ではスポーツが体育、運動と認知されています。その証拠に日本のスポーツ庁のホームページのスポーツを説明している部分を見ると、スポーツとは「身体を動かすという人間の本源的な欲求に応え、精神的充足をもたらすもの」と書かれています。学校の授業などでもこのように習うことだと思います。しかし、スポーツとはそもそも気分を転じる意味で、体育、運動だけではないということです。
また、イメージとして、e-スポーツは勉強の反対のものと捉えがちだと思います。このイメージをなくし、多くの人にいい印象を持ってもらうためにも、楽しんでもらうために大会をしていきたいです。
少し話はそれましたが、もともとの考え方として、e-スポーツはスポーツの一種だということです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回は、具体的な活動、調査についてお話します。
石田波琉